personal watermelon

2006年7月6日(木)

先日、友人のご両親宅にお呼ばれした時のことです。私が大のすいか好きという事前情報を仕入れていたらしく(笑)、夕食のデザートに出されたフルーツ盛り合わせの半分はすいかで占められていました。私が早速すいかをいただこうとフォークを取ると、お母さんが「そのすいか、personal watermelon なのよ。」と言いました。最初、即座にお母さんの言っていることが理解できず、もしや聞き間違えをしたかなと思い返事に詰まっていたら、一緒にテーブルに着いてた友人やお父さんも「えっ?personal watermelon?」と聞き返しています。お母さんは「そう、スーパーでこんな小さなすいかがpersonal watermelonとして売られていたの」と言って、冷蔵庫から半分残されていたすいかを取り出してきました。大きさはバレーボールくらい、日本で言うところの小玉サイズです。

すいかのサイズから類推すると、personal watermelon とは、訳がちょっとおかしいですが「一人前分のすいか」を意味しているようです(今で言うと「おひとりさま」、かな・笑)。でも、私もそして英語ネイティブである友人やその家族も不思議に思ったように、このpersonalという言葉の用法はちょっとヘンです。辞書を引いてみると、personal affairs, personal belongingsなど、日本語に訳すと「個人的な/個人の」という意味が載っています。後はpersonal advantage(美貌)などの表現でその人の身体的特徴を指すことも多いです。ですが、personal watermelonのpersonalにあたる用法となると…ま、一人で食べようと思って買ったすいかをpersonalと言えないこともないのでしょうが、「一人で食べる」もしくは「一人前」という意味は辞書には載っていません。

私がこのpersonalという表現にこんなにこだわってしまうには理由があります。もう5年くらい前のことになりますが、私がアメリカ人の友人と京都・河原町を歩いていると、突然その友人が通りかかったピザ屋のメニューを指をさして笑い始めたのです。そのメニューにはデカデカと「パーソナル・ピザ」と書いてありました。友人は笑いながら、「これ何の意味?」と聞くので、「よく分からないけど…きっと1ピースだけとか一人前のピザのことじゃない?」と答えると、「日本にはpersonalじゃないピザがあるの?もしかしてpublic ピザとか?」さらに大笑いします。そして、「personal pizzaなんて表現、アメリカで聞いたことないよ。日本人は本当におかしな英語を使うね。もっとまともな英語勉強したらいいのに。」と小バカにしたように言ったのです。その日本人を見下したような態度に、か~なり腹が立ちましたが、日本では和製英語が氾濫しているのも事実なので、その時は反論しようにも反論できませんでした。

なのに、そのアメリカでpersonal watermelonが売られているのです!確かに私の友人とお父さんはpersonal watermelonという表現に首を傾げていましたが、それでもpersonal watermelonがアリなのであれば、personal pizzaもアリのはずです。私が心秘かに5年前の出来事を思い出し憤っていると、さらにお母さんの口から衝撃発言が。「私の病院(お母さんは看護師)のカフェにはpersonal pizzaが売っているわよ。一人で食べるのにちょうど良い大きさなの」というのです。「アメリカにもあるじゃん、personal pizza!」と、思わず叫びそうになりました。personalのこのような用法がどの程度アメリカで使われているかは定かではありませんが、personal watermelonとpersonal pizzaが実際に売られているのは事実です。今度小バカにした友人に会った時には、「英語ネイティブじゃなかったけ?もっと英語の勉強したほうがいいんじゃない?」と言い返してやろうと思っています。
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by itoaki | 2006-07-07 04:35 | Minneapolis編
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