「楽知ん研究所」ご一行様

2007年2月13日(月)

先週末はバタバタバタバタとかなり慌しく過ごしていました…(おかげで日記の更新もサボり)。
でも「疲れた~」というわけでは全然なく、心地よい充実感でいっぱいです。

先週金曜日からNPO法人『楽知ん研究所』の会員4名の方がミネアポリスへやってきました。「楽知ん研究所」は色々な科学実験を通じて科学の楽しさを子供たちを含め多くの人に伝える活動をしています(詳しくは「研究所」のHPページhttp://www.lactin.com/index.htm をどうぞ)。今回のミネアポリス訪問の目的は、私のもう一つの仕事場であるThe Bakken Museum(Bakkenについては2005年11月11日の日記を参照ください)。「研究所」のワークショップで静電気実験を多数行っていること、そして将来は博物館のような施設を持つことが目標のため、前からBakkenはいつか訪れてみたい「聖地」だったようです。実を言うと、私がみなさんとお知り合いになれたのも、私がこのブログでBakkenを取りあげたのがきっかけですした。日本では知名度の低いBakkenを訪れるということと、私自身「研究所」の活動内容に関心を持ったため、今回案内役(および通訳)を買って出た次第です。

まず、運転手役を引き受けてくれた友人と空港へお出迎えに行き、ばかデッカイスーツケースを手にしたみなさんとご対面いたしました(このスーツケースのナゾは後に解消されます・笑)。みなさん、長旅の疲れも見せずすぐにBakkenに向います。今回は金曜日~月曜日の短期滞在の上、日曜日がBakkenの休館日なのでひと時もムダにできません。Bakkenに着くなり、みなさんを図書館へ案内して、この日は主に図書館で資料の閲覧。フランクリンやノレらの初版本を見ました。みなさん静電気実験に関心のある方ばかりなので、特に図版に関心があるようです。Bakkenの司書Lも珍しい日本からの訪問者に協力して、珍しい資料を用意してくれました。この日は開館ギリギリまで図書室に(私は自分の研究の続きをしてみたり)。

そして翌土曜、もちろんみなさんは開館と同時に「聖地」Bakkennへ(笑)。この日はBakkenの館長と面談し、館の運営について色々と質疑もこなします。でもその他はとにかくBakkenの展示をくまなく、ビデオカメラ片手にそれこそ隅々まで見学!…Bakkenって、そんなに大きな施設じゃないんですよ、それなのにあんなに何時間も過ごせるなんてよっぽど好きじゃないと無理だと思います…とうか、私には無理(笑)。私はBakkenの展示はもう見尽くしちゃっているので、この日はみなさんをお迎えがてら午後から合流したのですが…そこでオドロキの光景を目にすることに。

Bakkenにみなさんをお迎えにあがると、なんとみなさん子供たちのワークショップ会場で、手作り実験道具を使った静電気実験を次々と公開していたのです。あのどデカイスーツケースの中身の大半は、日本から持参した手作り実験道具だったのです(あ、私と運転手役の友人にたくさんお土産も持ってきてくました。どうもありがとうございました!)、その種類…数えるの忘れちゃったけど、20点くらい?一つ終わればもう一つと、まるでドラえもんのポケットのように、次々と色んな実験装置が出てくるのです。観ていた子供たちはもちろん、「聖地」Bakkenのスタッフが「研究所」のみなさんの実験に関心をもって、矢継ぎ早に質問をしてきます。「研究所」のみなさんはBakkenのHPに掲載されている18世紀の静電気装置を参考にしながら、手作り実験器具を作り上げたそうですが、お手本にされたBakkenのスタッフがあまりの種類の多さとアイディアの面白さに驚いていました。

正直に言うと、今回いらしていた「研究所」のメンバーの方の英語はあまりお上手ではなく、日本人の通訳の方や私が同行していたのですが、それでも不思議なことに静電気実験のこととなるとBakkenのスタッフと不思議とコミュニケーションが取れているのです。同じ現象に関心を持っていて、お互い原理や仕組みをきちんと理解していれば、言語に頼らずとも装置を通じてコミュニケーションが成り立つんだなぁと、みなさんの熱心さと誠実な姿にちょっぴり感動してしまいました。アカデミアにおける所属とか肩書きとかそんなものこだわらないで、同じことに関心を持つ人が情報を共有して議論し合うことの意義を考えさせられました。最後に「研究所」のみなさんは持参した実験道具を全てBakkenに寄贈。子供向けの教育プログラムにすぐさま活用できるものばかりだったので、BakkenのEducatorも大喜びしていました。「研究所」とBakken双方にとって実りのある交流だったと思います。

今回いらした「研究所」のみなさんは、普段は高校の先生や会社勤めされている方ばかり。研究者と称して一日中研究ばかりできる私とは比べ物にならないほど、限られた時間を活かしてあれこれ研究を重ねていらっしゃいます。その姿に私も大いに刺激され、パワーをもらった3日間でした。
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by itoaki | 2007-02-13 06:16 | Minneapolis編
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